入居者に対してストレスを感じたときは

介護職に就いている人は、施設の入所者に対してストレスを感じることがあるのではないでしょうか。
ストレスを感じたときは、その入居者のことを苦手だと思っているのか、それとも厄介だと思っているのかを明確にする必要があります。
実は苦手と厄介とでは、ストレスの対処方が根本的に異なるのです。

苦手な人というのは、必ずしも相手に原因があるわけではないことがあります。
その入所者に接していると何となく気おくれをして、相性が悪いと感じてしまうのです。
そのような印象があると、相手の前では自分らしく振る舞えない傾向があります。
そのため、苦手意識がいっそう増してしまうのです。
このようなケースでは、どうして苦手に感じるのかを理解するために、出会った日から今日までの自分と相手の関係をドラマを回想するようなイメージで思い出してみましょう。
すると、初対面の頃のちょっとした思い込みの違いで、苦手意識を持っていただけだと気づくことがあります。

厄介な人とは、問題行動を起こす人を指します。
たとえば、自分勝手な人、怒りっぽい人、マナーをわきまえない人、などです。
こういう入所者に接しなければならないときは、いちいち相手に反論せず、ビジネスライクだと割り切って淡々と業務に向き合うようにしましょう。
間違っても冷たい態度を取ったり、相手の言うことが聞こえないふりをしてはいけません。
そうすると相手はさらにムキになり、厄介度合いが高まってしまうのです。